三方五湖とは - 三方五湖の伝統的な漁業と農業

変化に富んだ、美しい５つの湖

　三方五湖は、福井県若狭町および美浜町にまたがる５つの湖の総称です。低くなだらかな山地が湖水の周辺をめぐる、のどかで静かな水郷的風景をもった、若狭地方を代表する景観となっています。三方五湖は、文字通り、５つの湖から構成されています。

　５つの湖は、淡水または、海水と淡水が入り混じる汽水、海水により満たされています。それぞれの湖では、塩分濃度が異なることから、生息する魚類相も湖により異なるなど、多様な生きものを育む、変化に富んだ湖水環境です。

みかたこ

三方五湖の中で最も南に位置する、唯一の淡水湖です。鰣(はす)川、別所川、観音川、山古川、中山川が流入しています。

すいげつこ

三方五湖の中で面積が最大の湖です。海水と淡水の混じる汽水湖となっています。下層は無酸素状態のため、魚は湖の上層に生息しています。

すがこ

三方五湖の中で面積が最小の湖で、汽水湖となっています。北西季節風の影響を受けにくいため、冬には多くの野鳥を観察できます。

ひるがこ

三湖口が日本海とつながり流入河川がないため、三方五湖の中で最も塩分濃度が高い塩水湖となっています。ハマチ、フグなどの蓄養場があります。

くぐしこ

早瀬川で日本海と通じるため、常に海水の流入のある汽水湖です。三方五湖の中で、最も多くの種類の魚が確認されています。